新NISA(ニーサ)制度は、日本政府が個人の資産形成を支援するために提供している税制優遇措置です。2024年からスタートするこの制度は、従来のNISAを改良し、より柔軟性が高く、長期的な投資を奨励する内容になっています。特に注目されているのが「成長投資枠」と呼ばれる新しい概念で、これは個人投資家が成長が見込まれる企業への投資を行う際に、特定の条件の下で税制上の優遇を受けられるようにするものです。
新NISAでは、株式や投資信託などの資産への投資によって得られる利益(キャピタルゲイン)や配当などの収入が非課税になる期間が延長され、投資の選択肢も広がります。この制度を活用することで、特に長期的な視点で資産を増やしていきたい個人投資家にとって、有効な資産形成の手段となり得ます。
成長投資枠を利用することで、特に将来性のある分野や企業への投資を通じて、より大きなリターンを目指すことが可能になります。この新しい制度の導入により、日本の個人投資家はより積極的な資産運用を行うことが期待されています。
つみたて枠で老後のためのお金を貯めているなら、成長枠では、今の生活を豊かにするための投資をしましょう!
資産収入とは
自分自身で働かなくても、株式や債権、不動産の何かしらの資産から毎月一定の金額が得られる仕組みのことを言います。
要するに働かなくてもお金が入る仕組みですね。
今の時代、いつ明日から自分の仕事が無くなるか誰も分かりません。
将来へのリスク分散として個人で稼ぐスキルが求められています。
資産収入を一つでも持っていれば、万が一の時にも安心して生活を送ることができる素晴らしいシステムなのです。
資産収入の種類
資産収入には種類が豊富にあります。
- 不動産投資
- 株式の配当
- 預貯金の利子・利息
- 債券(国債、社債など)の利息
- 自販機・コインロッカーの設置
不動産投資
私は、あまりオススメしません。
なぜなら、物件購入時に莫大な金額が必要になるからです。
さらに日本は人口減少国です。後々は、人口よりも空家の方が増えると言われています。
そんな中で不動産投資は、あまりにもリスクが高すぎます。
株式の配当
おすすめの不労所得です。
株式の配当とは、会社が得た利益の一部を株主へ支払う仕組みのモノです。
株式の購入とは企業のオーナーになることです。
企業はオーナーから集めたお金で利益を出せますし、オーナーは成長した企業から配当金を貰うことができます。
お互いに利益が上がる凄く良いシステムになっているんですね!
預貯金の利子・利息
全くオススメできません。
なぜなら、預金金利は0.001%しかありません。
仮に銀行に1億円預けていたとしても年間貰える利息額は、1000円だけです。
しかもインフレ対策が全くできないのもデメリットですね。
債券(国債、社債など)の利息
そこまでおすすめはしません。
債券は「お金の貸し借り」の手段の一つです。
ですので通常の貸し借りと同様に、お金を貸した人はその見返りとして、あらかじめ決められた率のお金を借り手から受け取ることができます。この見返りとしてのお金を「利子」または「利息」と呼んでいます。
要するに、債券を購入して決められた率の利子を受け取る方法です。
自販機・コインロッカーの設置
こちらも、あまりオススメしません。
まず設置するのに土地が必要になります。
電気代や、固定資産税など固定費が掛かってきてしまうデメリットもあります。
おすすめの資産収入
資産収入には色々な種類がありましたね!
そこで私がオススメする資産収入は、「高配当株ETF」です。
高配当株ETFとは
高配当株ETFとは、分配金収益に着目し、相対的に高い配当が期待できる資産に投資するETFを指します。分配金収益に着目したその他のETFとしては、不動産投資信託(REIT)や債券などに投資するETFがあります。
オススメの高配当株ETFは?
新NISA対応の、HDVとSPYDの2銘柄です。
同時に2銘柄に分散して投資するのがオススメです!
HDVとは?
米国の財務優良企業のうち配当利回りの高い約70〜80銘柄に投資している高配当ETFのことです。
米国の超優良企業の集まりであるS&P500のうち、高配当のものを70〜80銘柄も集めています。
SPYDとは?
コチラも同じく、S&P500のうち配当利回りの高い上位80銘柄に均等割合で投資しているファンドになります。
HDVとは異なり、収益力・財務の安定性などは考慮せず配当利回りだけを基準にしているのが特徴です。
ではまずHDVから解説していきます。
HDVに投資する7つの理由
①配当利回りが高い |
②高いトータルリターンが期待できる |
③右肩上がりの分配金推移を期待できる |
④分散が効いている |
⑤SPYDとの相性がいい |
⑥経費率が格安 |
⑦ブラックロックが運用している |
配当利回りが高い
おおよそ3.3%〜4.0%ほどの水準です。
こんなにも利回りが高いにも関わらず配当継続力があり、デフォルトの確率が低いです。
(財務が優良な企業)
こういった企業で厳選されています。
高いトータルリターンが期待できる
HDVは高配当株ファンドですが、配当金だけではなく株価の上昇も期待できるファンドなのです。
HDVが誕生した2011年から2021年の約10年で、なんと!年利11.32%
例えば10年前にHDVに100万円投資していた場合、
ざっと250万円くらいになっている計算です。
(配当金は再投資)
約10年で2.5倍というのは凄すぎるリターンです。
しかもHDVはディフェンシブ銘柄で構成されているので景気の影響を受けにくいとされています。
もちろん下がる時は下がりますが(コロナショックの時など)
その後は他の銘柄とは比べ物にならないほど回復率が良いのも事実です。
右肩上がりの分配金推移を期待できる
米国株の高配当株ETFなので右肩上がりの配当金が期待できます!
米国市場全体が成長を続けているからですね!
しかもHDVの構成銘柄上位13社は、いずれも『連続増配株』になりす!
(ファンドの約7割を占めている)
米国の優良企業の70〜80銘柄を集めたHDVですが、その中でも増配率の高い超優良企業13社が7割も占めているという事ですね!
安心感が他のファンドとは比べ物にならないですよね♪
分散が効いている
HDV 1本に投資するだけで幅広いセクター(業種)に投資することができます。
組み入れ上位は
- エネルギー
- 通信
- ヘルスケア
- 生活必需品
程よく分散されていますね!
SPYDの相性が良い
SPYDというのは、S&P500を構成する銘柄のうち配当利回りが上位80社にランクインしている!こういった企業80銘柄を集めたファンドになります。
HDVとは異なり、収益力・財務の安定性などは考慮せず配当利回りだけを基準にしている。
イメージで言うと
HDVが守り!
SPYDが攻め!
こんな感覚で大丈夫です。
SPYDのセクターはこんな感じ!
- 不動産
- 一般消費財&サービス
- 公益事業
まとめると
HDVの上位3業種
- エネルギー
- 通信
- ヘルスケア
SPYDの上位3業種
- 不動産
- 一般消費財&サービス
- 公益事業
上位業種が被っていないので、相互補完されていて非常にバランスが良いということです。
経費率が格安
なんと!このファンドを保有する運用コストは年間でたったの0.08%
100万円買っても年間コストは800円
1日あたりにすると2.2円!
ほぼほぼタダみたいなものですね^ ^
資産運用の鉄則として『無駄な手数料は一切払わないこと』です。
購入時に4%取られその後、毎年2%の運用コストが取られる!
こんな商品がたくさん取り扱われているのが『銀行』や『保険会社』です。
銀行・保険の窓口に行ったら最後ですね!!
こう言った商品ばかりを勧められます。
この手数料の分が銀行員などのお給料になっているからですね…
こんな投資商品で資産運用を続けていたら10年後20年後に大きな差がついて当然ですよね?
なのでいつも伝えてますが、投資をするのであればネット証券会社で口座を開設しましょう。
HDVやSPYDを買うのであればおススメの証券会社は下記の通りです。
「SBI証券」または「楽天証券」
この2択となります。
ブラックロックが運用している
HDVは、ブラックロックという資産運用会社が運用しています。
世界の資産運用会社TOP3は下記の通り
- バンガード
- ブラックロック
- ステートストリート
3社合わせると、運用総額は1000兆円にものぼります。
そこらの資産運用会社とは信頼のレベルが桁違いなのは明確ですね。
以上『HDV』についてでした。
続いてSPYDについて解説します。
SPYDに投資する7つの理由
①配当利回りが高い |
②高いトータルリターンが期待できる |
③右肩上がりの分配金推移を期待できる |
④分散が効いている |
⑤HDVとの相性が良い |
⑥経費率が格安 |
⑦ステートストリートが運用 |
配当利回りが高い
おおむね、3.5%〜5.0%ほどの水準です!
米国の超優良企業の集まりであるS&P500のうち高配当のものを80銘柄も集めているのに、ファンド全体としてこれだけの高利回りを実現しているのは凄いです!
業績と株価が酷くて高利回りになっているような、見せかけの『罠高配当株』と比べるとその安心感は桁違いですね^ ^
配当利回り5%弱のラインで買っているので、税引後の利回りは約3.5%ほどだと思います。
100万円分買えば年間で3.5万円分の手取り配当金をGETできます!
月に3000円と言うことは、それだけでもスマホ代(格安SIM)払えちゃいますね♪
高いトータルリターンが期待できる
トータルリターンとは、『配当金+値上がり益』のことです。
配当金だけではなく株価の上昇も期待できるファンドなのです。
高配当株投資は、売らない前提で運用しますが、もしもの時に売却しなくてはダメと言う状況になったとしても赤字どころかプラスで収益が出ている可能性が高いです。
右肩上がりの分配金推移を期待できる
米国株の高配当株ETFなので、右肩上がりの配当金が期待できます。
SPYDが作られたのは2015年とまだ歴史が浅いのでデータ不足で実際の所はどうなるか分かりません。
とはいえ株主還元を非常に重視している米国企業を集めたファンドなので、その他先進国の高配当株ファンドなどと比べると安心して投資ができます。
分散が効いている
SPYDは、均等分散をしています。
1銘柄あたり1.25%の割合で80銘柄に投資しています!
HDVとの相性が良い
HDVは高配当で高財務・高収益の優良企業70〜80銘柄集めたファンドでしたよね!
配当利回りだけではなく、財務面も重視しています!
SPYDとはまた違った業種に偏ってますよね!
総合補完されていて非常にバランスの良い比率になっているのです。
経費率が格安
なんと!このファンドを保有するコストは年間でたったの0.07%
100万円買ったとしても、年間の保有コストは700円です!
1日あたり1.9円です!
こちらも、ほぼほぼタダみたいなものですね♪
これだけのコストで、緻密な計算に基づいて運用してくれるなんて凄いですよね!
ステートストリートが運用
SPYDは、ステートストリートという資産運用会社が運営しています!
世界の資産運用会社ベスト3にこちらもランクインしています!
①バンガード
②ブラックロック
③ステートストリート
資産運用の世界の超優良ブランドです。
SPYDの運用コストが激安な理由はステートストリートが凄くお金を持っている運用会社だからです。
お金が集まれば集まった分だけ経費率が安くなる!こう言う世界です。
以上『SPYD』についてでした。
高配当株投資について、より詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
FAQセクション: 資産収入と高配当株ETFに関するよくある質問
Q1. 資産収入とは何ですか?
A1. 資産収入とは、労働による収入ではなく、所有している資産から得られる収入のことです。不動産からの家賃、株式の配当、預貯金の利子、債券の利息、自販機やコインロッカーなどから得られる収益などがこれに該当します。
Q2. 高配当株ETFとは何ですか?
A2. 高配当株ETFは、配当利回りが高い株式を集めたETF(Exchange-Traded Fund:上場投資信託)です。ETFは証券取引所で株式のように売買されますが、単一の株式ではなく、多数の株式や資産に分散投資することができるため、リスクを抑えつつ配当収入を目指すことができます。
Q3. HDVとは何ですか?
A3. HDVは、特に高い配当利回りを提供する米国株式に投資するETFの一つで、正式名称は「iShares Core High Dividend ETF」です。このETFは、安定した配当を提供することで知られる大手企業の株式を中心に構成されています。
Q4. SPYDとは何ですか?
A4. SPYDは「SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF」の略称で、S&P 500指数に含まれる高配当株式に焦点を当てたETFです。このETFは、高い配当利回りと、成長の潜在性を持つ企業への投資を通じて、投資家に収益を提供することを目指しています。
Q5. 高配当株ETFに投資する際のリスクは何ですか?
A5. 高配当株ETFに投資する際のリスクには、市場の変動性、配当の減少、企業の業績悪化による株価の下落、為替変動リスクなどがあります。配当収入を得ることが目的でも、投資には常にリスクが伴いますので、注意が必要です。
Q6. 高配当株ETFの選び方は?
A6. 高配当株ETFを選ぶ際は、ETFが投資する銘柄の質、配当利回り、経費率、運用実績などを確認することが重要です。また、自分の投資目標やリスク許容度に合ったETFを選ぶことも大切です。
まとめ
資産収入には様々な種類があります。
オススメの資産収入は高配当株ETFとなります。
オススメ銘柄は、HDV・SPYDの2銘柄です。
HDV・SPYDに投資する7つの理由
①配当利回りが高い
②高いトータルリターンが期待できる
③右肩上がりの分配金推移を期待できる
④分散が効いている
⑤SPYD・HDVとの相性が良い
⑥経費率が格安
⑦ブラックロック・ステートストリートが運用
これだけの優良企業を集めて配当利回り3.3%〜5%と言うのは凄く魅力的ですね!
ちなみに、日本の高配当株にも、『日経平均高配当株50ETF』というのが存在します。
ですが、個人的にはおすすめは出来ません…
日本の高配当株ETFをオススメしない理由については下記の記事を参考にしてみて下さいね!
新NISAで高配当株投資を始めるのであれば、まず間違いのない米国から始めてみると良いと思います。
最後までありがとうございました^ ^
コメント
不労所得を手にする必要性を感じました。
確かに仕事一本と言うのはリスキーですよね。
高配当株ETF、参考にさせて頂きます。
今の仕事がいつ破綻するかわからない時代ですからね!
高配当株ETFは、投資初心者さんでも気軽に始めることができる
おすすめの投資先です!