外貨預金はやめとけ?円安でも損しやすい3つの理由【手数料・預金保険・為替リスク】

令和を生きるマネー戦略 外貨預金
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「その高金利、往復の為替コストで消えてませんか?」MUFG銀行

しかも外貨預金は預金保険(ペイオフ)の対象外です。辞書サイト+1

初心者さん
初心者さん

え…“預金”ってつくのに保険が効かないの?

先生
先生

外貨預金は保護外。さらに為替スプレッドは片道×2=往復でかかる。まずは“目的とコスト”を冷静に確認しよう。

この記事でわかること
  • 外貨預金が“やめとけ”と言われる3つの根拠

  • よくある誤解と、銀行キャンペーンの見え方

  • 代替策

  • 初心者でも失敗しにくい判断フロー&チェックリスト
先生
先生

目的→往復コスト→守りで○が3つ揃ったら前へ。1つでも×なら立ち止まろう。

外貨預金が「やめとけ」と言われる3つの理由

1) 為替手数料(スプレッド)が往復で効く

  • 大手では米ドル片道25銭が一般的。買いで+/売りで−の差が乗る=往復で実質2倍のコスト。MUFG Bank+1

  • レートが動かなくても、手数料だけで元本割れスタートになりやすい。MUFG Bank
初心者さん
初心者さん

片道50銭って小さく見える…

先生
先生

1万ドルで約5,000円100万円換算でも約3,300円が往復スプレッドで消えるよ


2) 預金保険の対象外=“最後の守り”が薄い

  • 外貨預金は保護対象外と公的機関が明記。破綻時は金融機関の財産状況に応じた弁済になる。dic.go.jp+1

  • 金融庁資料でも、どの預金が保護されるかの区別が示されている。外貨は円預金と同様には守られない点に注意。金融庁
先生
先生

預金の名前に油断しない。保険の効き方を先に確認!


3) 金利だけでは埋まらないことが多い(為替リスク)

  • 円高に振れた瞬間、受取円貨が預入円貨を下回ることは普通に起こる。MUFG Bank

  • しかも売買のたびにスプレッドがかかるため、見かけの高金利がコストで相殺されやすい。MUFG+1
初心者さん
初心者さん

高金利って聞くと得しそうだけど…

先生
先生

金利−(往復コスト+為替のブレ)で見る。総合点が大事だよ。

目的→往復コスト→守りの3チェック。

どれか×なら、次のパートで出す代替策を検討しよう。


目的別:外貨預金の合理的な代替策(VYM活用)

1) 通貨分散しつつ“配当”も欲しい

  • VYM(米国高配当ETF)
    米国株の高配当銘柄に分散。配当=ドル建てで入るので通貨分散+インカムを同時に狙える

  • 配当は米国10%源泉+国内課税あり/株価下落リスクもある点は理解しておく
    ただNISA制度を活用すれば国内課税は免除できる
先生
先生

外貨=外貨預金の代わりに、外貨エクスポージャ=VYMという発想もアリ。

2) 為替のブレを抑えたい(短期で使い道がある)

  • 一括購入は避ける
    VYMも分割購入(ドルコスト)で為替と株価のブレを平準化

  • 期日が近い“旅行費の外貨確保”のような目的にはVYMは不向き(価格が動くため)
先生
先生

短期用途の外貨現金確保にはVYMを使わない。投資は“使うお金”ではなく“増やすお金”で。

3) キャッシュで少しだけ外貨を持ちたい(超少額)

  • VYMをサテライトで少額総資産の5〜10%以内を目安にスタート

  • 年1回の配分見直し(リバランス)で持ちすぎを防ぐ
先生
先生

少額×積立×年1点検——これが初心者の基本形。


ミニチェック(買う前に3問)

  1. 目的は?
    (通貨分散+配当/短期用途?→短期ならVYMはNG)

  2. 往復コストは?
    (証券会社の為替スプレッド+売買手数料・信託報酬を確認)

  3. 守りは?
    (価格変動・減配リスク・課税の理解/生活費には手を付けない)
先生
先生

通貨分散+配当をVYMで、“短期外貨ニーズ”は投資で賄わない。目的で器を分けるのがコツ。

はじめ方3ステップ(VYMで通貨分散+配当)

① 目的をハッキリ決める

  • 例:「毎月の固定費の一部を配当でまかなう」

  • 例:「全体の5〜10%だけドルにしておく」
    (通貨を分けてリスクを分散)

② 金額と買い方を決める

  • 少額スタート(無理のない範囲)

  • 分けて買う(毎月など)=値動きのブレをならす買い方

  • 生活費や急な出費に使うお金は絶対に使わない

③ ルールを作って続ける

  • 毎月いくら買うかを固定

  • 年1回だけチェック
    (持ちすぎたら少し売って整える=リバランス)

  • 配当の使い道を先に決める
    (電気代に充てる、予備費に回す など)

よくある勘違いQ&A

Q
“高金利”って書いてあるし得だよね?
A

金利だけじゃ決めない。“金利−往復コスト−値動き”で見る。

Q
少しでも早く増やしたいから一括で買う!
A

分けて買うが基本。ブレをならせるよ。

Q
来月ドルが必要。VYMで用意してOK?
A

NG。短期で使う外貨は、値動きが小さい方法で用意して。

Q
配当はどう使えばいい?
A

固定費にあてると続けやすい。“電気代に回す”など使い道を先に決めるとブレない。

まとめ:外貨預金は目的次第。短期はNG、長期の通貨分散はVYMでOK

  • 外貨預金はコスト重・保護薄でつまずきやすい

  • 短期で使う外貨は値動きが小さい方法で用意(投資で賄わない)

  • 長期の通貨分散+配当VYMを少額×積立でコツコツ

次にやること(3つだけ)

  1. 目的を一行で書く
    (例:配当で固定費の一部を払う)

  2. 月いくら買うか決める
    (無理しない額/分割で)

  3. 年1回だけ見直す
    (持ちすぎたら整える)

参考・出典

  1. MUFG銀行「外貨預金の為替手数料(米ドル片道25銭 ほか)」
  2. 預金保険機構(DICJ)「対象とならない預金(外貨預金 等)」「保護される預金等の範囲」
  3. 金融庁「預金保険制度(概要・対象外の記載あり/PDF)」
  4. 三菱UFJモルガン・スタンレー証券「為替スプレッド(買い=+/売り=− の説明)」

予備: MUFG「外貨預金(注意事項:保険対象外・往復コスト等の明記)」

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