今まで紹介して来なかったのですが日本株にも高配当株ETFが存在します。
こう聞くと、分散投資もできて手間要らず!それに為替リスクもない!
魅力的ですよね?
でも実際はどうなのか?
結論

日本高配当株ETFで『おすすめ』出来るモノはありません。
今回は、日本の中で1番規模の大きいETFの『日経高配当株50ETF』を例に解説します
①景気敏感な業種に偏っている
②配当狙いの長期投資に向かない銘柄が含まれている
③信託報酬でお金を持っていかれる
①景気敏感な業種に偏っている

あまりに景気敏感な業種に偏り過ぎている。
景気敏感な業種では、企業の業績・配当金が安定しません。
上位を占める業種すべてが、景気敏感株です。
- 総合商社
- 銀行業
- 自動車関連
- 電気機器
- 証券
- 石油
- 建設業
逆に、景気に左右されにくい業種の企業がほとんど入っていません!
例えば、
- 食品
- 通信
- 医薬品
- 鉄道
- 電気ガス
いくら景気が悪くなっても食事はするし、スマホだって使いますよね?
病院にも行きますし、通勤で電車だって使います。
景気が悪いから電気ガス止めようか?とはならないですよね?
なのでこう言った業種は、景気に左右されにくいのです。
つまり、こう言った業種が入っていないということは、景気が悪くなれば、配当金が一気に減配します。
どんな時でも安定した業績で、安定した配当金を出し続ける企業に投資するのが正解です。
『超長期的に安定した配当を得続ける』これが高配当株投資の目的だからです。
景気敏感株の投資比率が高いというのは、目的と手段が合っていないということです。
できる限り減配しない株に投資しないと意味がないのです。
②明らかに配当狙いの長期投資に向かない銘柄が含まれている

投資には、必勝法はないけれど、必敗法はあります!
必ず負けるやり方ですね!
例えば、配当利回りランキングの上位銘柄に上から順に投資し続ける!
こんな事をやっていたら、すぐにお金はなくなってしまうでしょう!
配当利回りが高いのには、それなりの理由があります。
- 近々、業績の悪化が見込まれている
- 長期的な成長に乏しい
- トラブルを抱えている
- 業績に安定感がない
- 国策と合わないビジネスモデル
こう言った理由を含む、長期投資に向かない銘柄が含まれてしまっています。
③信託報酬でお金を持っていかれる

日経高配当株50ETFを保有しているだけで、年間0.3%もの経費を持っていかれます。
(信託報酬とは、ファンド運営のための経費のこと)
年間の信託報酬が0.3%というのは、配当利回りがその分だけ低下するのと同じことです。
日経高配当株50ETFの分配金利回りは4.0%ほどですが、信託報酬を考慮すると3.7%となります。
ちなみに、この0.3%というのは非常に大きい数字です!
比較にならないほど業績も配当も安定しているHDVですら、経費率は0.08%です。
日本高配当株ETFでは、何事においても米国高配当株ETFには太刀打ちできませんね。
米国高配当株ETFについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ

日本株の高配当株ETFはおすすめできない!
理由は、下記の3つ
①景気敏感な業種に偏っている
②明らかに配当狙いの長期投資に向かない銘柄が含まれている
③信託報酬でお金を持っていかれる
高配当株投資の基本は
・業種をちゃんと分散する
・罠銘柄を避ける
この2点です。
日本株で高配当株投資をしたいのであれば必ず個別株で自分でポートフォリオを組んで 定期的にメンテナンスしてあげる必要があります。
早く日本でも素晴らしいETFが出てくると良いですね♪
以上、日本高配当株ETFをおすすめ出来ない理由でした!
正しい知識を身につけて
自分に合った資産運用を実践していきましょうね!
知識ほどの武器は有りません!
これからもコツコツと勉強して
明るい未来を切り開いて行きましょう!
行動した人のみが豊かになれる時代です。
皆さんもすぐ行動に移してみて下さい!
最後までありがとうございました^ ^
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